【関西と関東】お葬式のマナーの違いとは?

知っておきたい

自分が生まれ育った土地を離れて暮らす人にとっては、その地域では当たり前にされている風習でも知らないことはたくさんあります。

私の出身は関西ですが、親族が関東や九州にいます。同じような境遇の方も多いかと思います。

関西と九州は西日本ということで似ている部分も多いのですが、なので今回は関西と関東のお葬式のマナーの違いについてまとめていきます。

関西と関東では大きく5つの違いがあります

関西と関東のお葬式のマナーの違いは、次の5つが挙げられます。

①香典を受け取るかどうか?

②通夜振る舞い

③収骨について

④斎場入り口に飾るもの

⑤お葬式までの日数

それぞれ見ていきましょう。

①香典を受け取るか

関西 受け取りを断る場合が多くなっている
関東 特に断らない限り受け取る

香典には、本来「助け合い」の意味が込められているということは別記事でも話しました。

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なのに関西では受け取らない人が多いのはなぜか?みんな裕福だから香典なんていらないってこと?・・・というわけではなく、別の理由があります。

関西で香典の受け取りを断るワケ

香典返しの手間を省く

別にケチとかそういうわけではなく、香典返しってかなり大変です。

発送するにしても数が多いと時間もかかるし、大切な方が亡くなって気持ちが落ち込んでいる中で準備しないといけません。

喪主・参列者、どちらもそうした負担をかけまいとして、香典受け取りを断るという習慣が広まったのではないかと言われています。

通夜振る舞いの差

次の章でも解説しますが、関西では通夜振る舞いは親族のみに振る舞います。

この通夜振る舞いの費用や手間がない分、香典を受け取らないようになったとも言われます。

②通夜振る舞い

関西 親族または親しい知人のみ
関東 参列者全員にふるまう

関西で通夜振る舞いといえば、親族または親しい知人だけで行います。一方、関東では参列者全員に振る舞います。料理や飲み物に一口でも手を付けるのがマナーとなっているようです。

参列者の数も予想しづらいため、関東ではオードブルやお寿司など、自分で取り分ける料理が人気です。

(ドラマでお葬式のシーンのときに、通夜振る舞いの会場にたくさんの人がいることが多いのは、関西と関東の風習のちがいだったのか・・・と納得しました)

 

こうした事情から、関西と関東では通夜振る舞いの費用(会場費も含め)がかなり変わってきます。先ほどの香典の受け取りについても、通夜振る舞いの費用や準備が大変なことから関東では基本的に受け取る場合が多いです。

③収骨について

関西 のどぼとけ等、主な骨だけ収骨する
関東 全部収骨する

これまた関西人の私としたら普通だと思っていたのですが、関西(というより東海も含む西日本)では、遺骨の足➡腰➡腹➡胸➡のどぼとけ➡頭蓋骨のそれぞれ一部ずつを骨壺に入れます。遺族が持ち帰るのはこの骨壺です。

残りの骨については、供養した後に決められた場所へ埋葬されます。(と火葬場の担当の方に聞きました)

 

一方関東では、すべての骨を収骨します。ブラシなどを使って遺骨の粉まできちんと入れるということで、骨壺の大きさも関西に比べ関東は大きくなっています。

 

これについても、よく知らないままだとびっくりしてしまいますね。

④斎場入り口に飾るもの

関西 樒(しきみ)
関東 花輪

お葬式の斎場の入り口に飾るものも、関西と関東では違っています。関西の一部地域では樒(しきみ)といって、常緑樹を飾ります。独特の香りがあるため、魔よけや死臭を消す目的で使われていました。

ほかにも土葬が一般的だった時代、埋葬した場所を野犬が掘り返すということがないように、動物などが近寄らないような臭いや毒をもつ樒が使われていました。

近年では樒、花輪とも減少傾向です

樒や花輪を飾ろうと思うと、それなりの場所が必要になります。こうした場所の確保が難しいことや家族葬の増加などに伴い、板や紙に墨で名前を書いたものを使うことが増えてきました。(板樒、紙樒というようです)

地域によっては、葬儀場でその場で申し込んで一律の金額を払えば、板樒や紙樒を用意してくれるところもあるようです。

⑤お葬式までの日数

関西 亡くなった翌日
関東 亡くなった2日~4日後

関西では、亡くなった翌日にお葬式を行います。一方関東では、2日〜4日後に行うことが多いです。

これは宗教的な理由というより、火葬場の空き状況が関係しています。特に東京は人口が多い上に、ほとんどの火葬場が民営という特殊な地域です。

公営と民営では費用に大きく差があります。なので、人気の火葬場の空きを待つために数日待ってからお葬式をするという方が多い、というのが関東の特徴です。

まとめ

地域によって、これだけお葬式のマナーについて違いがあります。どちらが良い悪いではなく、長年の習慣が違うだけなんです。

ですので、知らないと恥をかいたりお叱りを受ける可能性もあります。

いざという時に迷わないよう、こうしたマナーの差をしっかり抑えておきましょう。